日テレ水ドラ「高嶺の花」でいけばな監修

2018.7.10 15:27

明日、7月11日水曜日夜10時より、日本テレビ水曜ドラマ「高嶺の花」が始まります。この連ドラでいけばな監修を担当させて頂くことになりました。

ドラマに出てくるいけばなは、全て制作しています。「怒涛の恋愛エンターテイメント!生け花界のプリンセスと平凡?いやもっと地味な彼とのお話し」で、脚本は野島伸司氏、主演石原さとみちゃんです。石原さとみちゃんが、華道界の家元令嬢を演じます。

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華道界と下町の自転車屋、全く異なる2つの世界が舞台となります。華道界の設定では、さまざまな人物が登場し、彼らの花をいけます。登場人物のキャラクター、そのときの心情に合わせて、いけ方をかえていますので、そんな部分も注目してもらえれば、うれしいです。

石原さとみちゃん演じるももちゃんのいける花は、スタイリッシュな時代の風を感じさせる作品を。天才、という役柄なので、その才気ばしった感じが表れるようにしたいなあと。でも、やり過ぎて全く一般の方に受け入れられないのも困るので、さじ加減を考えています。

 

芳根京子ちゃん演じるななのいける花は、優しくて、純粋無垢な花。でも、少しパンチにはかける感じ。

お家元役、小日向文世さんの生ける花は、重厚で厳格な花。

新流派を立ち上げた龍一を演じる千葉雄大さんの花は、野心家の花。

そんなことをいろいろ考えながらいけています。その人物が自分にのりうつれー、のりうつれー、といけている時は、そんなことを祈っています。ちなみにこの龍一のステージは、赤く着色した竹、50本以上を使用。竹を割いた割り竹というもので、竹の帯を作り、左右の構成に曲線を出しています。会場が夜11時からしか使用できなかったため、制作に1晩徹夜、撮影に1晩徹夜。2徹作品です。高さ4メートル、幅10メートルの巨大作品となっています。ここで、龍一率いる振興流派がパフォーマンスを繰り広げます。いけばな、ダンス、音楽とのコラボで、素晴らしいエンタメが出来上がったと思っています。自信作なので、ぜひこの場面は注目して見て頂けたらありがたいです。

役者のみなさんは、私の自宅まで通ってくださり、いけばなを猛勉強しました。特に、石原さとみちゃんは、何回も通ってくれて、一体何時間いけばなと向き合ったか分からないぐらい。そして、ただ綺麗なだけじゃない、とても頭の回転の速い、まさに天才肌の女優さんで、あっという間にいけばなをマスターしていきました。今は、もはや数年習った人ぐらいのレベルにまで達しています。

今までお世話になったことがある映画の世界とは違い、スケジュールが過酷です。最近は毎日がその日ぐらしになりつつあります。あまりにも過密スケジュールで、4日後のことが考えられなくて。3日先まで見つめて、走りながらいけています。

例えばこの大作。20分ぐらいでいけました。普段なら、花材を堪能しながら1時間ぐらいかけたいところですが、そんなわがままは言っていられません。時間がなくて、鬼の形相で汗だくになりながらいけました。

 

あまりブログを更新する時間もないので、ぜひInstagramやFacebookを見てください。そちらで随時、ドラマ中の作品写真はアップしています。Instagramなら別段やっていない人でも見れるはずです。

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では、9月初旬まで駆け抜けたいと思います。どうかドラマのほう、ご覧ください。よろしくお願いします。

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