早乙女太一さんステージ 舞台美術

2022.12.27 23:24

早乙女太一さんのFCイベントの舞台装飾を生け花でやらせて頂きました。夏に太一さんのYouTube で生け花指導をさせて頂いた時に、「何か一緒に作れたらいいですね」と言っていたことが、とうとう実現しました。感無量です!

今回の舞台、テーマは「雪月花」でした。ステージ上手の花には、白く着色した枝垂れヤナギ、晒しシュロ、グロリオーサをいけています。柳が、雪のようにも見えたり、氷柱のようにも見えたりするのではないかと。晒しとは漂白のこと。漂白された本物の葉です。
太一さんに、柳と花と葉を渡して、どれかで踊っても?と言ったところ、なんとそれぞれを持って、踊ってくれました!特に、シュロの葉を持って、作品の後ろから登場し、葉をヒラヒラさせながら白い着物で踊る姿は、この世のものとは思えない美しさでした。
赤い花を両手に持ち、踊る姿もカッコ良かった!
生け花だけでは到底出来ない新しい表現が生まれた気がします。
ステージ真ん中の竹。
こちらから、早乙女太一さんが出入りするので、特別な門のようになればいいなあと思いながら制作してみました。
竹の門!
1本の竹から出来ています。竹の先端を残して、44枚に割られています。割竹と言うのですが、プロフェッショナルな竹屋さんに特注しました。
今回の1番の難関は、時間がないこと。全ての装飾を1時間で終えることが課題でした。朝からステージを大道具さんが作り、照明の調整、リハーサルもあって、夕方には本番なので、とにかく時間がない! この竹の門は15分で作り上げました。助手さん4人と「行くよーっ!一気だせー」と気合いを入れて制作。時間を守れた上に、我ながらなかなかの出来栄えで、大満足です。
今回、生け花で舞台美術を任せて頂いて、本当に感謝しかありません。
最後に、私は作業着ですが、記念撮影をしてもらいました。
FacebookやInstagramには、もっとたくさんの写真をアップしています。Instagramでは、ファンの方々に、たくさんの優しいコメントを頂き、本当にありがとうございました。大切に心にしまっておきます!

 

早乙女太一さんのYoutubeチャンネルで、イベントの舞台裏が公開されました!
バタバタと私が準備している様子も、撮影してくださっています。
そして、何より! 太一さんが美しい着物姿で、生け花装飾の中で舞う様子も公開されています。
この世のものとは思えぬ美しさ! ぜひご覧ください。
白い柳を持って舞う姿や晒したシュロの葉で天女のように踊る姿も見れます。

早乙女太一さんは、どこから舞台に出てきてどこからはけるのか、照明の当て方、曲の内容にそった踊り方、全てを一人でディレクションしていました。特に、照明は、曲のどのポイントでどの様に切り替わるかまで、細かく指示していました。
小さい頃から舞台の上で生きてきたから出来るのか、あるいは、それだけの才能が溢れているから出来るのか、多分その両方なのでしょうけど、すごいことだと思いました。
全てのスタッフに敬語で話されているのも、印象に残っています。振り切った役柄が多いので、こういう物静かで真摯な本当の姿って、なかなかテレビや映像では、想像できないと思います。

出会いに感謝! 心温まるお仕事でした。

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