9月末デモとワークショップを2日間にわたって行うために、中国の上海に行ってきました。ちょっと遅めの報告ですいません!
今回は、中国全土で花屋を経営し、また花関係のイベントなどを企画する中国の会社から呼ばれました。今回、6回にわたって花のイベントを計画していて、毎回いろんな国からフローリストを呼んで、デモとワークショップを行うとのこと。ありがたいことに、日本からは私を呼んで頂きました。私の担当は9月で、8月はロシアから、10月ドイツから、11月はイタリアからフローリストが呼ばれていました。
1日目はまずデモンストレーション。はじめにスライドで、「生け花」とは何かを説明し、その後デモに入ります。
ゲストは、その花会社が大切にしているという富裕層のマダムたちです。
冒頭は頑張って中国語であいさつしてみました。でも、トークは英語で行いました。ほとんどのゲストが英語がしゃべれるということだったので。ちょっと英語が苦手なゲスト用に、英語から中国語への通訳が用意されました。
背の高い花器にどうやって花材を留めていくのか、そんな技術の説明をしながら、いけていきます。
1作目は、中国の地元のローカルな花材を使って。みなさん、バラなどのゴージャス花材がお好きなようだったので、そういった豪華な花はなくとも、地元の花でも充分豪華な作品はできるということを説明しながらいけました。
2作目はモンステラと蓮を使って。
緑の彫刻を作るような気持ちで。
3作目は大きなヤシの葉を切って、いつも見ている葉の違う魅力を引き出す、という試みです。
3作目。正面から。切り取ったヤシの葉で帯のようにガラス花器の周りを飾りました。
4作目はサンゴミズキをためる(曲げる)技術で、作品に動きをつけます。
サンゴミズキに加えホオズキも一緒にいけたのですが、中国の方はほとんどホオズキを知らなかったのが意外でした。
デモは無事終了です。
休憩をはさみ、いよいよ後半戦へ。
デモの後は、何かとても大きなものを一緒に作りたい!というゲストの方の要望でした。もちろん、生け花をやったことはないのです。でも、大きなものを!という希望だったので、悩みに悩み、合作をやってみました。その様子はぜひ次のブログで。
イベントは2日間でしたが、準備に2日間かけています。花器も花材もすべてあちらで用意しました。何があるか分からないので、いつもドキドキです。
上海の花市場。思った以上に花材が豊富でほっとしました。
彼が持っているのが地元のローカルフラワー。鶏頭のようなアマランサスのような。後半戦の合作で使います。
合作のための秘策はこれ。箸の材料にする長いスティックが売られているのを発見し、夜更けに着色中です。
花器の市場。売られている花器が、中国っぽい色合いと質感で素敵です。
ガラス花器屋の前で、インスタントコーヒーを飲みながら顔なじみが世間話に花を咲かせているところが、なにか中国っぽくて好きでした。
後半の合作制作と2日目のワークショップはぜひ次のブログで!