香港フラワーショーでデモンストレーション

2019.4.8 13:16

香港にて毎年開かれる大きな花のお祭り、「Hong Kong Flower Show 2019」にて、生け花デモンストレーションをやらせて頂きました。香港政府がヴィクトリアパークで(東京の日比谷公園みたいなところです)盛大に行う花のお祭りで、ブースにはいろいろなアレンジメントが展示され、花や植木の物品販売も行われ、中央にステージがあり、催し物が繰り広げられます。ステージ上の最後のイベントとして、デモを行わせて頂きました。Hong Kong Flower Show2019の公式サイトです。

ものすごい人出。なかなかまっすぐ歩けないほどの人でした。ご家族連れや男性の姿も目立ち、香港の人たちがこんなにもこのお祭りを愛しているんだな、と実感。だんだんと緊張が高まります。9日間行われているイベントです。

準備は裏にある特設テントで2日間かけて行いました。草月流香港支部のメンバーの方々が全面的に協力してくださり、大感謝です。自分のいけたい形、アイデアをみんなに説明しています。花材が考えていたものとは違い、急遽、ヤシの葉にペイントすることにしました。

開始前。日本大使館から大使ご夫妻が来てくださりご挨拶。お客さんもいっぱいです。入場自由なだけに、面白くないとすぐ出ていかれるのが香港のゲストの方の特徴と聞いていたので、ドキドキです。どうか最後までお付き合い頂けますように。後から聞いたのですが、300人以上の方が1時間半のデモを最後までみてくださいました。ほっ。

 

 

まず1作目。お祝いの意味をこめて、紅白の色合いで作品を作ってみました。花材は、雪柳、コデマリ、芍薬の白、赤く着色された枯れもの。最後に紅白の着色つるを加えています。

2作目は黄色と紫の反対色を意識して。香港の方は派手めなほうが好き、と聞いていたので、出来るだけゴージャス感が出るようにデザインしました。金色と濃いピンクの水引を加えています。

 

3作目。生け花で「マッス(塊)」という表現のひとつです。モンステラの葉とダリアでマッスを作り、サンゴ水木の枝を踊らせてみました。サンゴ水木は、「ためる」と言って、自由に曲線を描くことができる枝です。そんな技術もお見せしました。

 

4作目は桜を使って。桜は、「折りだめ」といって、枝を折るようにしながら曲げて、自由な線を描くことができる特殊な花材です。ゲストの目の前でぼきぼきと「折りだめ」しながら、線を思いっきり遊ばせてみました。大きな歓声を頂きました。

5作目は、長い着色竹ひごを使って。私なりの「香港のイメージ」を作品にしてみました。情熱的で活動的、街を歩く人はいつも急いで走っているようなイメージです。

 

5作目は少し大きめの作品。白くペイントしたヤシの葉を使っています。ヤシの葉とドライにして漂白したシュロの葉を両方使い、鳥のようなイメージを出してみました。

 

最後の作品。今回、草月流の香港支部の皆さんに、とてもお世話になりました。最後にみんなで何か一つの作品を作りたくて、竹を使った作品にしました。みんなで竹に色を塗り、みんなで割竹を組んで形を作りました。そして、舞台上で彼女たちを紹介したくて、この作品にしました。香港のみんなの温かいサポートに心から感謝しています。

 

舞台が大きいので、全ての作品は写真に入りきらないのですが、一応デモ後に写真撮影。

大使ご夫妻、香港政府の方、草月流香港支部のみんな、全員で記念撮影。来て頂いた方、全員に感謝です。

もっとたくさんの写真(71枚)でフェイスブックのほうにアルバムを作っています。お時間があればご覧ください。香港フラワーショー2019 生け花デモンストレーションフォトアルバム

翌日には2回、ワークショップを行いました。1回目のテーマは「生きている彫刻を創る」

2回目のワークショップは、「動きを意識する」。香港の草月人のレベルが高くて、本当に驚きました。みんな、それぞれの個性をいかして、オリジナルの作品を生み出しました。

ワークショップの様子もまたフェイスブック上でアルバムになっています。香港でのワークショップの様子

インスタグラムでもほぼ全ての写真をアップしています。インスタグラムはこちら

ちょうど香港滞在中に51歳の誕生日を迎え、香港のみんながサプライズでバースデーパーティを開催してくれたのも、本当にうれしかったです。たくさん食べて、たくさん働いて、そしてたくさん笑った香港の日々でした。

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