Blog

Recent entries

Archives

郷ひろみさんのコンサートで生け花

2019.4.14 19:11

郷ひろみさんのプレミアムコンサート、「HIROMI GO SPECIAL CONCERT ” ALL MY LYFE”」で、生け花ライブをさせて頂きました。自分で今ブログを書いていても、光栄過ぎて、しびれます。

ひろみさんが誰もが知っている名曲「よろしく哀愁」を歌っている横で、どんどん生け花が出来あがっていく、というものです。ぜひ映像をご覧ください。

まず、コンサートには演出家の方がいます。今回、演出家の方の意図するものは、コラボさせて頂く3曲の中で、ストーリーを感じさせること。1曲め、「Bang Bang 」をせつなくひろみさんが歌い上げる。これは、「まだ花がない、少し寂しさを感じさせる生け花」の中でひろみさんが歌う。次の「よろしく哀愁」で、花がなかった作品から、歌によって、次々花が咲き誇っていく、つまりは「愛」がうまれる。3曲めは、その「完成された作品」の中で、ひろみさんが「哀愁のカサブランカ」を歌い上げる、というものでした。

ダンサーの方たちとのリハに始まり、何度もリハーサルを重ね、本番を迎えました。上の映像の2曲めで特に難しかったのは、時間ぴったりに生け花作品を完成させるということ。ピタッと5分4秒で終わらせるということが課題でした。早くても遅くてもだめ。普通生け花をいけるときに、秒数まで気にしたことはないので、私にとっても新しい挑戦でした。

2つめに試行錯誤したのは、観ているお客様に楽しんで頂けること。サプライズでの登場だったので、ひろみさんのファンの方たちは、別に私の花を見にきたわけではなく、ひろみさんを楽しみに見にきた大切なファンの方々です。ですから、パフォーマンスとして、見ている方々に楽しんで頂けるには、どうしたらいいのか、悩みました。普通にいけてしまうと、パフォーマンスとしは、少々つまらないものになってしまいます。そこで、踊るようにいけてみました。ダンサーのみなさんが、木の精霊で、その精霊たちに魔法をかけると、静止していた彼らが軽やかに踊り出す、そんなイメージを頭に描きながら、ダンサーの方の動きに触発されて、人生初、踊るようにいけてみました(笑)

まずは生け込み前のバックステージの様子から。こんなに流木を使いました。

ひとつひとつもかなり大きな流木ですが、重ねて留めていくと巨大な中に不思議な動きがうまれます。うねるような彫刻を創りたいという思いです。生け花って、おしとやかな静かな作業と思われがちですが、大きな作品を制作するときは、いつもこんな感じのまさに大工作業となります。

郷ひろみさんが座る椅子?も流木で手作り。

舞台袖で出番を待つ、1曲め用の作品が完成しました。

ひろみさんが実際に座ってくれています。ステージに彼が出てきた途端、空気が変わるんです。そういうのを肌で感じました。1曲め、まだ花のない森で歌うような景色になっているでしょうか?

正面から。はじめはこのように、赤い実も入れていたのですが、遠くから見ると花に見える、ということで、演出家の方と話し合って、実はなしにしました。「寂しい景色」を作り出したくて。

演出家、振付師、ダンサーのみなさん、みんなで話し合いながら、ステージを作り上げていきます。こういう「みんなで作っていく」感じが、大好きでした。

2曲めで完成した作品。ダンサーのみんなが作品の一部となっています。


最後に3曲めの様子。映像は全体の様子をひろみさんご本人が総監督として確認するリハのものなので、立っているのは、残念ながら別人です。照明で、生け花がどんどん表情を変えていくところが面白いです。

今回はプレミアムコンサートということで、ミュージシャンやパフォーマー、スタッフを合わせて総勢70名が集結した豪華絢爛なエンタテインメント・ショーでした。いろいろなニュースにも、「今夜はこの日のためだけ、この会場に来ていただいたみなさんのためだけの特別な特別なコンサートです。いつもとは違ったアプローチで、新しい試みをたくさん用意していますので、ゆっくり楽しんでください」と(郷ひろみさんが)語りかけ、「哀愁のカサブランカ」や「よろしく哀愁」など、コンテンポラリーダンサーやエアリアルのパフォーマー、華道家・大谷美香などのコラボレーションを披露し、観客を驚かせた。などと、記述され、参加できたことをとても誇らしく思いました。https://music.oricon.co.jp/php/news/NewsInfo.php?news=2130478

コンサート後にひろみさんと。まず、何よりも誘って頂いたひろみさんに本当に感謝しています。誰もが知る大スターですが、とても紳士的で気さくな人柄にもびっくりしました。いつもスタッフのことを気遣ってくださり、そして、全員を名前で呼んでくださるんです。そういう優しさ、そして、リハーサルも全力で歌うプロ魂、すっかり心を奪われました。最後に舞台で使った花を包んでお渡ししたときに、「使用ずみのお花で、これをお渡ししていいかどうか迷ったんですけど」とお話すると、「一番大事なしなきゃいけない花束だよね」とおっしゃり、感動の嵐。本物のスターです。

新しい試みで、コンサートスタッフもきっと挑戦の気持ちだったと思います。ひろみさんをはじめ全てのスタッフの方々の決断してくださった勇気や私の意見にも耳を傾いてくださった包容力、本当に感謝したいと思います。

手となり足となり働いてくれた生徒さんや助手として舞台にあがってくれた生徒さん2人にも感謝。 まだまだ、これからも生け花の可能性を探っていきたいです。

PAGE TOP