「花は、私たちの中にこそある」ロスフラワーと共に

シャンパーニュ ペリエ ジュエ POP-UPイベント「Celebration of Wonder」にて
インタラクティブアート「花は、私たちの中にこそある」
「花をいける」という行為自体を「アート」と捉えました。
來たゲストの方、全員に実際に花をいけて頂き、何もなかったところから、人の力によって、花の作品ができあがっていく、その状態をアートと考えてみました。


「花をいけ、花をみつめ、自分の中の花に気づいてみませんか?」をキャッチコピーに、会場入り口で、来場者の方に花を配りました。好きな花を選んでもらいます。花は、ブランドのテーマフラワーであるアネモネと優しい雰囲気のラナンキュラスを、全てロスフラワーで用意し、環境にも配慮しました。北海道・七飯町の農家さんたちの協力で実現しました。
日本の花のレベルは非常に高く、短すぎるもの、曲がりくねったものなどは、市場には送られません。ウェディングブーケの需要が多いためだと思います。でも、生け花は、そんな「曲がってしまった花」が大好き。生命力が感じられて、曲がっているほうが、いい作品ができるぐらいです。今回の作品でも、曲がったロスフラワーたちが、大活躍してくれました。まるで大地から湧き上がって咲いているように見えます。

来場者全員が花を手に持ちながら会場を歩きまわる姿も一つのアートの形であると考えています。
来場者が階段を上がったところに、クリスマスを意識して、大きな金色のシンボルツリーを制作。
こちらも伐採され、廃棄予定であった梅の木を染色し、SDGsを意識しています。東京都にあったかなり立派な梅の木ですが、宅地造成のため、伐採されたところを、もうひと頑張りしてもらおうと、譲り受けました。
シンボルツリーの足元には、ガラス花器を500個用意。来場者は、シンボルツリーに導かれるようにやってくると、どの花器にいけようかと、楽しみながら花をいける仕組みにしています。
太古の昔から、人間は花をいけ続けています。
「食」や「睡眠」のように生存上絶対必要な訳ではないのに、人は花をいけます。
私は、「花をいける」そのことがアートであると信じています。
「花をいける」ことは単に「花を飾る」だけではなく、人を自然に解き放ち人の心を解放するアート。少しでも多くの人に、「花をいける」ことの喜び、楽しさを味わってもらいたいと思い、制作しました。
私が1輪いけてみた動画があります。ぜひ、お花を自分もいけているような気分でご覧ください。
「入り口で一輪花を選んだら、ゴールドの木に導かれるように、その足元に花をいける。あなたの花をいける。あなたをいける。」