BBC制作人気映画へ生け花装飾
BBC制作人気映画「People Just Do Nothing: Big In Japan」で、生け花装飾を担当しました。
BBCのドラマでとても人気のシリーズということで、シリーズ5まで続き、いよいよ映画!となったのがこの作品。
東京が舞台で、ロケも2019年に東京で行われました。でも、コロナで、公開は伸びに伸びて、イギリスでは今年8月に公開となりました。が、日本では公開の予定はなし。そして、私はこの映画を見ていないので、確実に生け花はスクリーンには出ているらしいのですが、どうなっているか、分からないのです。クレジットに名前が載っていることをただ祈るのみです。まあ、そんなこともあるさ!
普通は、ロケ場所に出向いていけるのですが、この映画のときには、どうしても完成された作品をトラックで運ばせて欲しい、というリクエストで、家でいけました。
ホテルのロビー用の生け花を、家でいけた場合、ロビー用は大きく作らないといけないので、結果、家の中はジャングルになりました!
こちらは料亭、という設定の空間への生け花。
こちらも、家でいけて、美術さんがトラックでロケ地まで運んでいきました。 生け花をやっている人には常識なのですが、実は生け花は輸送には向いていないのです。ものすごく絶妙なバランス具合で成り立っています。「場にいける」と言って、その場の空気を感じながらいけるのが基本なんですよ。このときは、トラック輸送に耐える生け花を制作するのに、苦労しました。 崩れてしまいそうなので、あまり冒険はできず、とにかく安定安全を優先。現地の写真を送ってもらって、崩れていなかったので、ほっとしたのを覚えています。
最後の生け花は、家でいけたときにスマホで撮影したもの。細部まで見れると思います。 錦木という少し紅葉が始まった美しい枝を流木、ウメモドキと一緒にいけています。
もし映画をご覧になった方がいたら、ぜひどんな風に生け花が写っていたか、教えてくださいね!