祝い花「花祭り」と竹オブジェ

2022.5.7 13:19

サンプロ建築設計さんの新ショールームオープンをお祝いして、入り口に生け花を飾らせて頂いています。

お祝いなので、とにかく気持ちが明るくなるような、そして豪華なものを、と考えました。

しばらく飾らせて頂く予定なので(5月末まで)、お近くの方はぜひ!

場所は、長野県松本住宅公園内サンプロモデルハウス「GranNyx」(グラン・ニュクス)

着色した枝はツツジの枝。真ん中にかすみ草を300本いけました。

完成したお花はこちら。祝いの想いが、出てますでしょうか?

制作風景を撮って頂いたので、アップします。

まだかすみ草を入れる前の骨組みが出来上がったところ。大きめの作品をいける時は、なんでもまずは骨組みから制作します。

ツツジを着色して土台に。安定させるために苔付きの木を一緒に組んでいます。組むときには、電動のインパクトドライバーで組んでいきます。

乾燥したシュロの葉にも着色し、最後にふわりと立体感を与えています。

サンプロさんでは、入口の祝花とは別に、もうひとつ作品を制作しました。

正面に小松美羽さんの絵がどーんとかけてあり、その前に、なんと4メートルの長さのテーブルがあります。そのテーブルの上に何か!という依頼でした。実は、これは難しい!

まずテーブルの上なので、テーブルのお茶をしたりするスペースを残しておきたいということ。そして、あまり高さを出してしまうと、せっかくの絵が入口から見えなくなってしまうので、高さは出せない。

でも、長さが4メートル。

つまり許されてたスペースは、驚くほど長くそして細く狭いスペースなのです。

そこで、竹でこんなものを用意してみました。

竹を使ったテーブル上のほそながーい生け花作品

作品名は「稜線」

こちらがテーブル上の作品です。まず竹を黒と金で着色しました。小松美羽さんの絵を邪魔しないように、色を抑えています。

長いのは、割竹という竹を割ったもので、これを丸竹の上に乗せて、大きなやじろべえのようなものを制作しました。

風で少し揺れたりするのもまた一興かな、とわざと固定はしていません。

横から見ると、割竹が描くカーブが、近くの山々の稜線のようにも見えます。

さて、入り口の「花祭り」ですが、スタッフの方に、夜の作品を撮影したものを頂きました。

別の作品にも見えませんか? 夜はまた別の表情に変わります。

会場オープンの翌日、様子を見に再びショールームに行ってきました。 「これは何なんですか?」と来場者の方が巨大生け花に興味津々で、ショールームに入って来てくださると聞き、とてもうれしい気持ちになりました。

映画やドラマの生け花もいいですが、こうやって、直にたくさんの方に作品を見て頂けるのは、本当に幸せなことです。

充実感いっぱいのお仕事でした。

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