「水のない いけばな展」出品作品

2021.2.24 14:12

草月流本部主催「水のない いけばな展」に出品させて頂きました。出品作品がこちら。

各流派で主に春や秋に「花展」が行われるというのが、華道界の普通ですが、コロナ時代が始まって以降、軒並み「花展」は中止が相継ぎました。どんな「花展」でも、会場にいけ手が集まり、「花展」が始まる前に各自花をいける、そして会場に見に来て頂く、というのが流れです。そうすると、もう「密」は避けられない。そこで、今回は、「水を使わずに作品を制作して」「郵送で作品を提出する」という前提の元に、新しい形式の「花展」が催されました。「宅急便で送る」ことが前提なので、水が必要な普通の生花は使用できません。ところが、草月流は「どんなものでもいけられる」ということを前提にした流派ですので、普通の生花をいけなくても、それぞれのアイデア次第で、作品制作は可能なのです。まさに「新しい花展」でした。

タイトル
「花はきっと咲く」
ペットボトルをいけてみました。
山荘で焚き火に間違ってペットボトルを入れてしまった時に、ペットボトルがグニャリと形を変えました。その形、透明感が美しくて、いけてみたくなりました。
未来に希望がありますように!希望しかありませんように!
ペットボトルの山からでも、必ず花は咲く。人の想いは強くて、どんな逆境だろうと花を咲かせることができる。今、コロナで苦しんでいる私たちだけど、きっと未来はある。そんな想いと希望を重ねて、制作しました。
種みたいに見えるのは、クルミです。明るい気分になりたくて、カラフルに着色しました。
なかなか終わりが見えないコロナですが、こんな状況でも、きっと私たちは大丈夫、それぞれの花を咲かせられる、そう信じて、作品としました。見た方が、少しでも元気になってもらえたら、とてもうれしいです。
  • Facebook
  • Instagram
  • Mail